【ジェムカンアンケ第2弾】顧客満足度調査を勝手にやってみた（前編）

またTwitter上にてアンケートを実施したので、第2弾の結果を発表していきたいと思います。

今回は、顧客満足度調査を意識したような内容でアンケートを取ってみました。

（中編はこちら）

（後編はこちら）

（第1弾はこちら）

アンケート実施概要

開催期間　5/1（水）～5/10（金）

有効回答　154件（5/11（土）午後にデータを出力した時点での全数）

募集媒体　Googleフォームで設問を作成し、Twitter上にリンク掲載

 （https://twitter.com/VoiseofNandarou/status/1123615260760391680)

今回の回答者層について

前回同様の形式をとったため、「普段Twitter上で活発に情報収集・ファン活動を行う、顧客ロイヤリティが高い層」、平たく言えば「コアなジェムカンファン層」からの回答が集まったものと推測する。

→統計の例えとしてよく「よく混ざった味噌汁を一口すすって味見する」という言い方がありますが、その例えで言うのなら今回を含め一連のアンケートでは「味噌汁の中の具も多く味噌も濃い部分しかすくい取れてない」という点は留意しておく必要があります。

この結果が総意とは限らないよという部分と、熱意の濃淡関係なく統計として取れる部分と、濃いファンからの意見だからこそという部分といろいろあると思うので、極力悪い切り取り方、都合のいい切り取り方はしないよう心がけて集計記事を作成していこうと思います。

問1　あなたがGEMS COMPANYを知ったきっかけはなんですか？（複数回答可）

問1はジェムカンを知ったきっかけは何か、という複数回答可での質問でした。

最も多かったのは「YouTubeで見つけて」で51票。全体が154件なので、おおよそ1/3の割合を占めます。

続いて多かったのが「よーすぴ経由」。総合プロデューサーとして精力的に宣伝を行う姿が印象的ですが、その効果がここでも見られました。

少数票に目を向けてみると、「その他」として「とじともコラボから」という意見も複数届いております。

直近1ヶ月くらいのところからこうしてアンケートに参加してくださった人がいるということを考えると、知ってもらうきっかけとして一定の効果はあるのかもしれませんね。

問2　あなたは、普段別のところでは/ジェムカンを知る前はどんなコンテンツのファンでしたか？（複数回答可）

問2は、元々/普段どんなコンテンツのファンなのかという質問でした。

アニメやVTuberのファン、アイマスやラブライブなど2次元アイドルのファンである、という回答が多かったです。

一方で、ディアステージが携わっている割には「実在のドルのオタ」（上の画像でいう「3次ドル」）という回答が少ないなという印象を持ちました。

それにしても、みなさんいろいろなバックボーンをお持ちですね。人種のるつぼ。

問2-2　今現在、他のVTuberで見ている人がいたら教えてください。

こちらは自由回答で他に見ているVTuberの名前を上げていただきました。

だいぶ分量が多く、一人では到底まとめられなそうだし他のVTuber自分はそんなに知らんのでほうほうなるほど〇〇さんね…みたいな話もできません。

ここは早々に匙を投げてテキストマイニングにかけてみました。

JGJでのコラボ相手の名前があったりするのはいいところですね（それくらいの無難なコメントしか残せない）。

なお、今回は「ユーザーローカル テキストマイニングツール」（ https://textmining.userlocal.jp/）を使用しました。

（余談ですが、このツールを公開している「株式会社ユーザーローカル」はバーチャルYouTuberランキングを運営しているほか、会社概要を見ると主要取引先にスクエニの名前があるなど適当に検索して出てきたものを使ったにしては因縁浅からぬ会社だったので面白かったです。）

問3　さていきなりですが、総合プロデューサーである齊藤陽介氏の功績について、どれだけ評価しますか？

問3はプロデューサーである齊藤陽介氏の功績についての質問です。

「大いに評価する（72票）46.8％」「ある程度評価する（49票）31.8％」のポジティブな票が全体の3/4を占めました。

残りは、「どちらでもない、わからない（17票）11％」「あまり評価しない（11票）7.1％」「ノーコメント（5票）3.2％」と続きます。「全く評価しない」は0票でした。

具体的な意見にはこの項目に限らず皆さん非常に多くのコメントを寄せていただいております。

気になったものを抜粋して掲載していきたいと思います。

プラスの意見

・「ドラクエ、ニーア等を売り上げた実績と、行動力の凄さや、顔の広さ等、よーすぴじゃなければジェムカンは生まれなかったと思います」

・「他者や他企業に比べて圧倒的な技術力を駆使できる力とコネクションを保持している」

・「メンバーの皆さんに必要以上に負担がかからないようにプロデュース管理されている」

・「メンバーの成長に合わせたイベントなどの参加、開催には安心感がある」

・「彼女達の成長をきちんと考慮してイベントや活動方針を定めており、世間の潮流に流されず、何年か先を見据えたプロデュースをしていると感じられる。」

・「アイドル業界、VTuber業界が必ずしも楽ではないようにみえる現状でワンマンライブまでプロジェクトを進めているプランニング力は評価できる。」

・「昔からよーすぴは先を見据えての行動が多いので色々仕掛けてる感じは伝わってくる。本人もある程度想定済みな面もあると思うので現段階でダメだと決めるのは早計」

・「表では破天荒なことをやっているようで、実は物凄く計算されて物事をこなしている。そして結果を出している。」

・「照れ隠しにより口が悪くなる時もありますが、自分の時間を削っても周りやコンテンツに真摯に向き合う人なので今後も期待しかない」

・「ジェムカン発足から今日まで見てきましたが、よーすぴはジェムカンメンバーの実力と結果がともわない状態では大きなことはしないなって見てました。メンバー、スタッフ共に少しずつ成長させながらファンをつけていき、自信を持って人前に出せると思った時、仕掛けてくると。」

業界内でのコネクションの広さや行動力を評価する声が多かったです。

また、「先を見据えての行動」「計算されて物事をこなしている」という、プランニング力に関する言及が複数見受けられました。

その手腕を評価する声は非常に多く寄せられていましたね。

ジェムカンに関しても、長いスパンで見て段階を踏みつつ徐々に成長させていこうとしているのではないかという見方ができそうです。

マイナスの意見

・「自己の主張が強く、どこまで本気で「彼女たち」を売ろうとしているのかと思うことがある(自分の知名度を考えて彼女たちのためになると思って自ら矢面に立って人を集めようとしているのかもしれないという理解もある)。」

・「いちアイドルコンテンツとして見たときには大人がでしゃばるのは邪魔でしょうがない。ここはゲーム業界ではないのでわきまえてほしい。主役はあなたではないんですよ、という点に早く気づいてほしい。」

・「ゲームプロデューサーの面が強すぎる。ジェムカンを自身が所有するコンテンツとしてみるのではなく、最大限輝かせるための環境・状況を用意するという点に目を向けてほしい。」

・「インタビューでAKB的な泥臭さを、と言っていたが、現時点でバーチャルアイドルで泥臭さを演出するのはかなり難しいと感じている。いまのところyngwさんと小島さんが一番泥臭いことをしていそうで、アイドル的な泥臭さは感じていない。今更だが、目的と手段が合っていないのではないか？」

・「出たがり感がうざい。アイドルを大切にしているか疑わしく感じる場面がある。」

・「じぇむかんTVでの粗相で減点」

・「お酒の勢いであまり不穏なことは言わないでほしい」

・「TV#5の配信などやっていいこととそうでない事の線引きが緩過ぎる上に、独自性を保ちたいが故に視聴者が望むものと目指すものがかけ離れ過ぎている。
何よりも酒飲み配信の不快感が非常に強いので、今からでも完全に姿を見せず裏方に回ってくれるなら評価は2つ上に上がる。（注：あまり評価しないを選択した方）」

・「お金かけてプロジェクトやってる感じはあるけど、建物だけ立派で中の展示物や来場者が微妙な資料記念館を作ってしまった感じ。」

「やたらとしゃしゃり出たがる」「他業界出身ゆえの『アイドルを売る』視点の欠如」「視聴者の需要とのズレ」といった点が指摘されています。

また、じぇむかんTV#5での飲酒しながらの生出演時の振る舞いを始めとした酒癖の悪さに対する批判が殺到していました。

確かに実在のアイドルでも運営がやたらと目立つケースはありますが、飲酒して失言するような大人は流石にそうそういないです。

総合すると、

・ゲーム業界での手腕には定評があるが、それが果たしてアイドルプロデュースという場で真に活きるものであるのかどうか。

・「よーすぴ経由」でジェムカンに来た人とそうでない人が混在し、後者からは疎まれる可能性もある中でどう両者のバランスを取るか。

・誰の目にも明らかな結果を出せるか

というのが今後の評価の焦点でしょうか。

あと、酒は飲んでも飲まれるなというのは大原則。

（個人的には、生配信で醜態を大衆に大公開するからよくないのであって、メンバー一切関係ないところでおじさんたちだけがステージに登壇して飲みながら話す集いがあったら気持ちよく聞けるかなと思います。ロフトプラスワンで夜にやるような感じのやつ。）

問4　次に、運営の方々の功績について、どれだけ評価しますか？

「大いに評価する（52票）33.8％」、「ある程度評価する（78票）50.6％」と、ポジティブな評価が8割強です。

「どちらでもない、わからない（17票）11％」「あまり評価しない（11票）7.1％」の数は奇しくも先程のよーすぴに対する設問と同数です。「ノーコメント」は2票、1.3％でした。

プラスの意見

・「素敵なMV作成は本当に素晴らしいと思う。Twitterの告知も週間スケジュールやまとめをアップしていて好印象。」
・「ジェムカンメンバーの方々の配信をきちんと視聴されている、メンバーの方々が運営の方々の事を話される際に親しみや感謝の気持ちが感じられる」

・「ジェムカンのみんなが楽しそうに、仲良さそうに活動できてるのは、運営体制のおかげだと思う。」

・「センスがある。たゆまぬ努力を感じる。」
・「イベント、じぇむかんTV、MVなど月一で確実に新しいコンテンツを供給し続けて、しかも既存のファンも驚くほどのクオリティを維持している」
・「非常に頑張っていると思います。あれだけの物を生み出す労力は尋常ではないはずです。だからこそ斉藤Pやサイトーブイのような一部の醜態を晒すスタッフと一緒くたにはしたくありません。」

・「前例がないプロジェクトでありながら地盤を固めつつよくやっている」
・「ようやっとる、けどちゃんと休んでほしい」
・「配信等、休日夜間が多いなか、クオリティー、スピード、どれも良。」

・「他の界隈より運営の人が隠れていないのでMVなどを見た時の努力がより感じられるのかもしれない」

・「他の箱にはまってる人から見ても運営に恵まれてるらしい。」

「決して余裕のある状況でないことがわかる中で伝わってくる頑張り」「MVをはじめとしたコンテンツの質」「メンバーに対する姿勢」といった点で評価が高かったようです。

最近行われるようになってきた週間スケジュールの告知も好評ですね。

「頑張る姿が伝わってくるから評価する」という論理での好評が多いのですが、これってまさにいわゆるアイドルの応援に至る典型的なパターンなのではないでしょうか。果たしてこれがいいことなのか悪いことなのかはわからないですけどね。

「公式さん」が13人目と呼ばれがちなのはこのあたりに理由があるのかもしれません。

また、運営側の人間が個人アカウントで発信している（なおかつ失言がない）ことについても、透明性という点で好意的に受け止めることができそうです。

マイナスの意見

・「公式HPはわすれられてしまっているのかもですが。。。そこだけマイナス」

・「見ている限りでは、運営はほぼディアステージではなくアイドルプロデュースにおいては素人であるスクエニ側のようなので、その点を考慮すればまだ運営側としても発展途上なことにも頷けるが、かといってそれがアイドルの運営としての拙さを容認できる理由になるとは思っていない。」

・「多少はアイドル業界の研究もしたほうがいいと思う。たぶんほぼ未知の世界なんだろうなというのがわかるので。
JGJ先輩勉強のときの開場前フラスタ画像投稿はひっくり返った（悪い意味で）」

・「アイドル含むマネージメント・配信・興行それぞれ運営の目標地点があやふやな気がする」

・「しいて言うならプロモーションが少し下手。力量と知名度の上がり方が比例していない実感がある。」

・「運営からの拡散力弱め。」

・「いつもいつもありがとうございます。が、Webサイトだけはどうにかして欲しいです・・・ファンがどれだけ非公式に分かりやすいWebサイトを作ろうとも、公式Webサイトしか見ない人は多いんです・・・」

・「いまだ配信時の音声に音質・バランスともに改善の余地がある。」

・「ジェムカンが1stライブにこぎつけるまでに、輝夜月はZepp VRライブを2回やり、えのぐはDMM VR THEATREですでにライブをやり…。(中略）自分の想像できる範囲での目新しそうなことはすでにどこかでやられてしまっているように思える。ジェムカン発足当初に運営に期待していたことが「新しいものを見せてくれること」だったが、もはや新しいことが他でやられてしまっている」

「HPの拡充」「プロモーション活動の強化」について最も多く意見がありました。

広報力・拡散力に欠ける点は多くの方が問題意識として持っているようです。

メンバー個々人の広報活動には限界があるので、運営サイドにはまた違った次元での展開が求められるところではあると思います。

また、「アイドル運営としての立ち回り」に対する指摘もあります。こちらは「実在のドルのオタ」を選択している方からの意見ですが、今後もJGJ先輩勉強のように他の実在のアイドルと一緒にイベントに出る際には不可欠な視点でしょう。

また、最後に引用した「同業他者（他社）に先を越されている」という点も気になるところ。

これに関しては必ずしも運営の問題とは言い切れないでしょうが、事実として先は越されているわけですからね。

問5　続いてはYouTubeの評価です。生配信の頻度について、どれくらいが望ましいと考えますか？

なんだか見事なまでに正規分布に従う結果になりました。

週3～4日が丸い感じしますね。

ちなみに、「その他」では以下のような意見が寄せられていました。

「本人たちの無理のない範囲で」という意見が目立ちます。

また、最近の1日2枠体制への評価も寄せられています。

問6　Youtube生配信の時間帯について、見やすい時間配置がされていると感じますか？

生配信の時間帯については、平日18時～22時の間で現在は行われておりますが、この時間帯でも一定層「見やすい時間だと感じない」という方もいらっしゃいます。

自分も思い返せば学生時代はちょうどこの時間帯にしか営業しないタイプの職種のバイトをやっていたので、確かに過去の自分だったら今のようには配信に行けてないなと思いました。

たまには突拍子もない時間帯の配信があっても面白いのかもしれません。

問7　YouTube生配信の時間帯について、この時間なら見られるのでやってほしいという時間があれば教えてください。（複数回答可）

21時～23時という意見が多く、次いで19～21時、23時～翌1時という結果になりました。

やはり我々ソーシャルギアとしても、退勤～帰宅のことを考えると確実に見られるのは19時以降かなという印象です。

ただ、あまり遅くなりすぎると運営さんらの終電も心配なのでなかなか今の形式で深夜配信というのも難しいのかなという点もわかります。

なんか違った形式で配信できたりすればこのあたりも解消するのでしょうか？

（ちょっと分量長いので中編に続く）